私は来年度から地域おこし協力隊として活動を始めようと思っています。以前から地域に貢献できるような活動をしたいと思っていたのですが、どのようなことをしたらいいのかわからないというのが本音でした。個人事業主として自分の判断でものごとを決めれるようになったので、なにか行動に移さなければと思っていたところ、「地域おこし協力隊」という制度を知りました。今回はその地域おこし協力隊の役割やその活動が地域にもたらす価値について、私自身の考えも交えてご紹介したいと思います。

まず「地域おこし協力隊」について簡単に説明します。地域おこし協力隊は人口減少や高齢化が進む地方で、地域活性化を目指して活動するために設けられた制度です。協力隊員は主に都市部から地方に移住し、地域の課題解決や魅力発信、産業振興などさまざまな分野で活動を行います。任期は1~3年程度が多く、その期間中は地域住民と関わりながら「地域づくり」を進めていく役割を担っています。

ネットではネガティブな意見が目立ちますが、地域おこし協力隊がそもそも発足した背景などを考えれば協力隊を求める地域が、厳しい状況や難しい環境にあることは容易に想像できると思います。そうした背景を理解した上で、地方での活動を通じて現地の人たちと共に課題に向き合い、地域を支えていけることに大きなやりがいがあります。都会では得られない新しい視点や、地域ならではの豊かな人間関係が築けるのも大きな魅力です。

地域おこし協力隊の役割は多岐にわたります。例えば地域の観光資源を発掘して発信したり、地元産業を支援したり、若者のUターン・Iターンを促進するような活動も含まれます。また高齢化が進む地域では、暮らしを支える生活支援やコミュニティの再構築も重要な役割となります。

私が興味を持っているのは、地域産業を支える技術継承や情報発信の分野です。特に製造業が盛んな地域では、次世代への技術継承が課題となっていることが多いです。こうした技術やノウハウを次の世代に伝え地域の産業を支えていくことは、地方活性化の根幹を支える大切な活動だと感じています。

地域おこし協力隊が地域にもたらす価値は計り知れません。協力隊員が外部からの視点を持ち込み、新たなアイデアやエネルギーを地域にもたらすことでこれまでにない取り組みが実現されることがあります。さらに地域に長く住む人々と協力し合うことで、地域の本質的な魅力や課題に深く触れ、それを外部に発信できることも大きな価値です。

また協力隊員としての活動は自分自身の成長にもつながると感じています。これまで出身地である名古屋市から住まいを移したことはなかったのですが、仕事で多くの地方に行くことはあり、そこで生活している方々に興味を持っていました。地方には都市にはない独自の課題や文化があり、それに触れることで視野が広がり多様な価値観を学べます。この経験は今後のキャリアや人生においても大きな財産になると信じています。

地域おこし協力隊を志望する理由は人それぞれだと思いますが、私としては住んだことがない土地で新たな生活をしてみたいという、心の奥底にあった眠っていたものがずったあったように思います。親の代からずっと名古屋にいるので、地元である名古屋のことは好きなのですが、いつか違う土地で生活してみたいというぼんやりとした夢がありました。

地域には人と人とのつながりを大切にし、長いスパンで物事を考える「ゆっくりとした時間」が流れています。その中で一歩ずつ進める活動にはこれまで感じられなかった充実感や達成感があるのではないかと思います。私自身、地域おこし協力隊を通じて地域と共に成長し、未来を築いていけるような活動がしたいと強く願っています。

地域おこし協力隊についてもっと知りたい方や、私の活動に興味を持っていただけた方はぜひお気軽にお問い合わせください。地域と共に新しい未来を創るために、一緒にアイデアを共有できることを楽しみにしています!